ポンプとインバータが一体になった「HEポンプ」で省エネルギー化
- 「HEポンプ」は、ポンプとインバータが一体になっているので、インバータ制御盤を購入する必要がない、面倒なインバータ制御盤の設置工事が不要、と、投資額が抑えられます。
- 効率クラスIE4相当のPMモータ(高効率永久磁石モータ)が搭載されています。
- 設置されている小型ポンプを「HEポンプ」に置き換えるとこんな効果がありますので、あきらめていた小型ポンプの省エネが実現できます。
- さらに、万が一ポンプに異常が起きた場合でも故障信号を出して異常を知らせることが可能です。
- オプションですが、2台のポンプを交互・並列運転させることが可能です。
LED照明に交換で省エネルギー化
- 日立クレーン用LED照明は、従来の水銀ランプやメタルハライドランプに比べ消費電力を大きく削減します。
- 水銀ランプやメタルハライドランプとLED照明との消費電力比較
なぜインバータでモータを駆動すると省エネになるの?
- 右のグラフは、「風量・流量と所要動力の関係(回転数制御の場合)」を示します。
- 定速運転のファンやポンプの風量、流量を絞るためには調整弁を用います。
この場合は商用運転であるためモータの回転数は一定となりますから、
調整弁を調整することによる 負荷の変動に対して、
モータの所要動力(必要な出力)は@のように大きく変動しません。
- 一方、ファンやポンプの風量、流量を絞るために回転数を下げるとAの通り、
モータの所要動力は理論的に自転数の3乗に比例するため、極めて大きく下がります。
- よって、インバータ駆動を行い回転数制御を行なうことで、必要最小限の出力とすることができます。
- @とAの差Bがインバータ駆動による省エネ効果であると考えることができ、
風量、流量の変化量が大きい程、大きい省エネ効果が期待できます。
風量、流量が一定であるか、僅かな変化(95〜100%程度)の場合には効果がありません。
ダンパとインバータ駆動による流量調整を行った場合の電力料金比較
- モータ出力、電源周波数、年間運転日数、稼動時間、電力料金に任意の値を入力して、[ 計算して作表します ]ボタンを押してください。
ダンパで流量調整を行った場合と、インバータ駆動で流量調整を行った場合の年間の電力料金を計算し、下の表に設定します。
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運転周波数 |
20Hz |
30Hz |
40Hz |
50Hz |
60Hz |
ダンパに よる流量調整 |
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インバータに よる流量調整 |
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省エネ効果 (*1) |
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揚程率は富士電機社内データに基づき決定した推定値です。 機械的な損失は考慮していません。
算出した電力料金は推定値であり、運転状況や環境により省エネ効果は変動しますので、あくまでも参考値としてお考えください。
*1:「 ダンパによる流量調整を行った場合の電力料金 − インバータによる流量調整を行った場合の電力料金 」で算出。